始業式とお習字
2021.01.18
1月7日は園の始業式と礼拝
年長さんとお習字もいたしました
新年の挨拶を交わして、来たる2月の節分に向けて鬼のお話
今日は仁王門の仁王さんを赤鬼に見立てて、問答に答えてくれんと門を通してくれない鬼のお話でした
向かって右の仁王さんは阿(あ)の口、左の仁王さんは吽(うん)の口をしておられます。
日本でもインドでも、『あ』は始まりの言葉で、(ん)は終わりの言葉と共通しております
赤ん坊が生まれてくるとき、へその緒を切って赤ちゃんは初めてあっと口を開けて息を吸い込んで泣きます。それがこの世の命の始まりです。
人が命終わるとき、吸っていた息を最後にうんと吐き出して終わることが多いそうです。
つまりは阿吽の仁王さんは、命の始まりと終わりも表しているのです。
お寺の門をくぐる人々に対して、山門の右側の阿の仁王さんは、『お前はどこから生まれ、やって来たんだ?』と問いかけ、左の吽の仁王さんは、『お前は命の終わりにどこへ行くのか?』と問いかけておられるようです。
実はそれは単なる過去のことでも未来のことでもなく、『どこからこの世に来て、この世の終わりにどこへ行くのかが分からないようなお前の今は大丈夫か』と、私の今の姿を問うておられるそうです…
その人生の問いの答えを見つけるためにお寺の門をくぐって仏道を学ぶのです
『入門』という言葉は、まさにここから始まった言葉です